突然ですが台所排水やトイレの排水が詰まった事はありますか?
何かものを落としてしまったり間違ってトイレに雑巾を流してしまったりして「突発的に急に詰まった場合」は、スッポンでガポンガポンと空気と水を押し込めばその詰まりの原因が流れていってくれます。
これは恋愛にもそのまま当てはまります。
何か突発的に喧嘩をしてしまったり言い争いになってしまって別れ話になっても、意外にその後しばらく経てば仲直りできます。
お互い話し合おう、もう一度2人で向き合おう、自分にもだめなところはたくさんあったとお互いが伝え合ってその別れ話もなんとなく消えてしまった感じになります。
しかしその雑巾はまだ下水道近くの排水管の中に残っているんです。
確かにトイレのS字管からは流れていったかもしれません。
ですから一時的にトイレの詰まりは消えたような気がします。
実際にトイレに水を流しても元気よく水が流れていきます。
まるで何事もなかったかのように。
でもその詰まりの原因は、地中奥深くで引っかかっている。
それと同じように、恋人同士の喧嘩や言い争いの原因もまた相手の心の奥深くで引っかかり続けているんです。
実家のキッチン排水が詰まった。簡単に修復できない恋人の別れのように
キッチン排水が詰まったのは親戚みんなで集まった子供の誕生日パーティーの最中でした。
妻が実家の台所を使っていたところ急に床に水が溢れてきました。
私には生活排水の詰まり除去の知識はありませんでしたが、すぐにスマホで色々と調べつつキッチンの排水管周りを確認したところ、どうやら家の外の「汚水マス」が詰まっているらしいということがわかりました。
そこで私は高圧洗浄機の配管洗浄用ホースを配管に突っ込み、排水管の配管内部を高圧洗浄にかけてみましたがなかなか詰まりは抜けません。
これはおかしい。
いいところまでぐいぐいと長めにホースが入っていくのに詰まりが取れないのはどういうことだろう?
この排水管は台所の排水が流れていくだけの配管なのに。
油汚れが詰まっているくらいなはずで、この高圧洗浄機で詰まりは抜けるはずなのに…
さらに数日かけてスマホで調べると、生活排水の接続部分「汚水マス」は、家の周りに複数あるはずで、
台所排水とその汚水マス、洗濯機の排水とその汚水マス、そこに風呂場の排水が合流する汚水マス、などなど、
戸建て住宅の周りの排水管には少なくとも3つか4つの汚水マスがある事がわかりました。
でも実家の周りにはキッチンの汚水マスしかないんです。きっと他の汚水マスが詰まっているからキッチンの汚水マスも詰まっているんだ。でも他の汚水マスが見当たらない。何もない。
ここで一旦台所の詰まり抜きの作業は暗礁に乗り上げました。
ここから学べる事は【簡単に手が届くところに本当の別れの原因はない】という事です。
スマホで調べればいろいろ復縁のテクニックや別れの原因に関する情報がヒットするでしょう。
しかし本当の別れの原因も、本当に復縁できる情報も簡単に手が届くところになんてないんです。
キッチンの詰まりも簡単に治るはずだった。
でも治らない。何故か?
簡単に手が届くところに根本的な原因は無いからです。
自分の家を徹底的に深掘りする。別れの原因や自分の性格上の欠点を深掘りする様に
YouTubeやネット記事を探していくと汚水マス(汚水の合流部分のチェックポイント)が隠れていることが多いという情報を得ることができました。
深い雑草や砂利に埋もれて汚水マスの蓋が見えなくなっていることが多く、排水管の詰まり抜き工事をしている水道屋さんのYouTube動画では地面を叩いたりドライバーを自宅周りの土にグサグサと突き刺して汚水マスの蓋を探していました。
私も同じ様にドライバーを地面に突き刺して汚水マスを探しました。
ドライバーを突き刺すとすぐにカツンとかなり硬いものに当たります。
すぐに見つかったぞと思ってそこを掘り返してみると...ただの石です。
あら残念ということで、またその3センチほど横の地面を突き刺してみるとまたカツンと金属なんだか石なんだかわからないような反応がある。
どうせ石だろうと思ってさらにその3センチ横の地面を突き刺すと、同じ様に硬いものに突き当たる。
お!これは少し広い範囲に広がっている硬いものだ!汚水マスの蓋か!と思って掘ってみると、
横に広い石板のような石です。
何十回繰り返しても石ばかり。こんなに石ころだらけの庭だとは思っていませんでした。
とにかくうちの実家の庭には石が多い様です。母親に聞いてみると「昔から石だらけだよ」とのこと。
これに関しても調べてみますと、そもそもこの地域は石が多い地域であることがわかりました。
私の実家は札幌市手稲区の手稲山の麓にあるのですが、
その手稲山の麓の地質に関して調べましたらこのような記事を見つけました。
『新第三紀の終わりころ(約 200 万年前)、火山活動が活発になり安山岩質の溶岩が流れ出し溶岩台地を形成。その後浸食が進み、起伏に富む山々となる〔手稲山、藻岩山、円山)。
その麓には急斜面から落下した岩くずから成る崖錐(がいすい)が見られる。』
(引用 : 郷土史ていね 第32号 平成22年8月11日 手稲郷土史研究会会報)
がいすいってなんだと思って調べると下記の通り。
地域レベルの巨大な山崩れでできた岩石だらけのなだらかな斜面、それが崖錐でした。
庭の土が石ころだらけなのも納得です。
ここでまた復縁に関する重要な学びを得ることができます。
それは
【本当に深い自分磨きをしていくと今まで自分自身のことに関して知らなかったことがどんどん出てくる。そんな細かい発見が出てくるようになったら復縁自分磨きが進んでいる証拠】
という事です。
もちろん復縁を目指して頑張っているのだけれど、がんばっているうちに復縁とは直接関係ないようなことも気になって、調べたりチャレンジしたりするようになる。
そして復縁に関係ありそうでなさそうでやっぱり関係ありそうな細かい発見や学びがちょいちょい出てくる。
それは復縁自分磨きが確実に進んでいる証拠だといえます。
そしてその後、100回200回とドライバーを地面に突き刺し続けると、予想外に深い場所になんだかとても広い岩盤の様な硬いものが埋まっているのがわかりました。
どうせまた地中に埋まった大きな石かなと思って、その3センチくらい横をドライバーで突き刺してもおそらく同じ石の延長のようなものに当たる。
反対側3センチ位横をドライバーで突き刺してもやっぱり同じ深さでドライバーの先端がすごく硬いものにあたる。
これはもしかしたらいよいよ何かの蓋かもしれないと思って鉄のスコップで地面を掘ります。
そうするとついに発見しました。
50年以上前に封印されし汚水マスです。
こんなに地面を深掘りして深掘りして掘り起こさないと汚水マスの蓋が出てこないなんて想像もしていませんでした。
しかし汚水マスとは本来は地表に蓋が出ているものです。
つまり50年前には、このように普通に蓋が見えていたはずなんです。
それが50年の長きにわたって庭木のアカエゾマツの葉っぱが積み重なり、それが腐葉土になり、そのあと腐葉土から完全な土になって、汚水マスを地中深くに隠してしまっていたという事です。
その封印された汚水マスを開けると、
なんとその汚水マスは詰まっていませんでした。少し汚れている位で、50年の封印を解いたにしては綺麗すぎるほど。
これはおかしい。
台所側の汚水マスはまだ詰まって水が溜まっている。
しかしこの封印されし汚水マスは詰まっていない。
上から見た図はこんな感じ
ここでもまた復縁の神髄、自分磨きの神髄を知ることができます。
それは
【自分自身の性格を変えるためには、そして復縁に近づいていくためには、小さな謎解きゲームを繰り返していかなければいけない。1つの謎を解いて終わりではない】
ということです。
これが答えだと思っても、そこで真相解明を止めないことです。
自分の性格の問題点の原因がこれだぞとわかった気になっても、そこからさらなる謎を自分で発見して、その謎を解くための行動をさらに実行していかなければならないということです。
その小さな謎解きを繰り返していくことで性格改善は成功するんですね。
さて作業に戻りましょう。
上記の図で示した通り「途中に何かあるはず」の部分をさらに重点的にチェックしていきます。
再び長いドライバーを今まで以上に深く深く地面に突き刺していく。
深く深くです。
復縁のための自分磨きと一緒ですね。
自分の性格を変えるための幼少期の家庭環境の深掘りと一緒です。
そして何か硬いものに突き当たったらそこを掘り返していく。
それでもなかなか見つからない。見つかるのは石ばかりです。
そこで探索範囲を広げて、ホオズキを植えてある場所もスミレみたいな花が植えてある場所も掘り返していきました。やむを得ません。
大切なお花を殺しながらもう一つあるはずの根本原因を探していきます。
お花たちを殺してしまうことにはもちろん抵抗がありましたが、背に腹は変えられません。
ここでもまた非常に重要な復縁自分磨きの成功セオリーが見出されます。
それは
【復縁のための性格改善の努力を行う中で必ず傷つくし大切なものが何か失われるかもしれない。しかし傷つかない努力は努力ではない。傷つき、泣き、落ち込みながら前へ進め】
という事です。
(大切なお花たちが失われました)
さらに
【自分の幼少期までさかのぼって考えて、実際に自分の親に聞いて話して自分の良くない性格の原因を突き止めたと思っても、自分の直感的になにか違和感が残っているなら別の原因がまだ眠っている。堀れ!】
という事です。とにかく掘れ!もっと堀れ!
そして春の芽吹きを迎えていた薄緑色のお庭が全て掘り返された土の色に染まり、
小さなお花の芽たちが全滅した頃、ついに先程の封印されし汚水マスよりもさらに深い位置で、ドライバーの先端が何かに突き当たりました。
右に左に位置をずらしてドライバーを突き刺してもやはり同じ深さで何かに当たっている。
そこをまたスコップで深く掘り返してみたところ、ついに「真」の封印されし汚水マスの蓋が顔を見せてくれました。
上から見た図はこんな感じ。すぐ横の壁にあるパイプは上水道のパイプで、冬の間の凍結防止にウレタンシートを巻いています。
上水道のパイプの真横に下水の汚水マスが埋もれてるなんてわかるわけない。
そしてその真の封印されし汚水マスを開けてみると、やはりここが詰まっていました。
何が詰まっていたかというと木の根っこです。細かい木の根っこが配管の出口付近にびっしりと根を張って、配管を詰まらせていました。
手を伸ばしただけでは届かない位深い汚水マスの底に張り巡らされた木の根っこを、火バサミや枝切りバサミでどうにかこうにか切っていきます。
高圧洗浄機があったのに、配管洗浄用の特別なホースがあったのに、それらはあまり意味がありませんでした。
つまり「使えそうな道具」があっても、問題の根本にたどり着かなければそれらは意味を成さないという事です。
この道具(テクニック)が使えるらしい、
この道具(テクニック)があれば、元カレ元カノ・妻や夫の心の詰まりを抜くことができるらしい、
そんな知識があったところで、問題の根本に到達できなければ何の意味もないんです。
逆に問題の根本に到達し、問題の全体像を全て把握した後なら、道具(テクニック)は圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれます。
でも復縁を目指す多くの人はこのことになかなか気づくことができません。
何かテクニックがあれば相手の心を動かして復縁することができると思って表面上のテクニックばかり追い求めるのです。
問題の全体像や問題の根本、自分の良くない性格の根本原因などが把握できてないので、
変なタイミング・変な場所でその状況に合っていない道具(テクニック)を安易に使って失敗するんです。
つまり、
【恋愛・復縁テクニックは道具だ。道具を持っていて使えるだけでは意味がない。問題の根本を探り当てる覚悟、チャレンジ精神、急がば回れの地道な努力を行う心、問題の全体像を把握する知識があって初めて道具(復縁や恋愛のテクニック)はその力を発揮する】
という事です。
そしてようやく木の根を取り出してつまりは解消されました。
ここで最初の話を思い出してください。
トイレに雑巾が詰まったとする、
すっぽんでガポガポとやれば大体詰まりは抜けるから、表面上は治ったような気がする。
でもその詰まりの原因は地中奥深くで引っかかっている。
そんな話をしました。
あなたがパートナーと喧嘩になったり、気まずい関係になったとしても、少し努力すれば表面上は仲直りしたような関係になることができます。
実際に恋人と何度か喧嘩して、何度か仲直りして、仲直りしたはずなのに最終的に完全にふられてしまったという人はかなり多いはずです。
その理由は、
パートナーがあなたに感じている不満(トイレに詰まった雑巾)は、表面上は流れていったように見えてもこのように地中奥深くの汚水マスの中で引っかかって残っているものだからです。
それに早い段階で気づき、私がやったような大掛かりな作業を行って、その引っかかったものを取り除かなければ、やがてどうにもならないほどの完璧な詰まり(別れ)に発展します。
そしてすでに別れてしまっている状態から復縁を目指すにしても、トイレだけガポガポやり続けても意味がありません。
自分の心の中を掘り起こして、とにかく掘って掘って掘りまくって、自分の良くない性格の原因を見つけなければいけません。
それが詰まりの根本原因だからです。
だから私は頻繁に「幼少期までさかのぼって家庭環境を思い出して、自分のそのよくない性格の原因を突き止めろ。親と話せ、親戚と話せ、墓参りしろ、墓の様子を見に行け、実家に行け、子供の頃の昔のアルバムを引っ張り出してよく考えろ」と動画でお伝えしているのです。
そして最後にお伝えしたい事は
【配管の中にはまだ木の根は残っている。放っておけばそれはまた伸びて配管を詰まらせる。復縁に成功したとしても自分磨きを止めてはいけない】
という事です。
詰まった部分の木の根は取り除きましたけれども、それは地中の配管の継ぎ目などから木の根が入り込んでいるということを意味します。
ですから何年か経過すればまた同じように詰まります。
という事は、これからも定期的にこの詰まった汚水マスを点検していかなければいけないということです。
詰まった汚水マスの横にアカエゾマツの庭木が数本植えられているのですが、詰まっていた木の根はそのアカエゾマツの根であることは間違いありません。
そこで私はこの木を伐採して根を枯らしてしまおうと母親に提案しました。
50年以上も植えられている木ですから、配管の周りに木の根をびっしりと巡らせているはずです。
その木の根を完全に引っこ抜こうとすると配管がおそらく折れます。
そんなに太い木ではないので、上から枝を切り落としていって丸裸になった幹を上から細切れにしていけば、素人でものこぎりだけで伐採することは可能です。
そうして切り株状態にした後にその切り株の断面に除草剤のような薬剤を塗れば、その切り株はそのまま死んでくれますから、木の根がこれ以上伸びることもなく、木の根を引っこ抜く必要もありません。
しかし母親からは「この木は50年以上もこの家を風雪から守ってきてくれた木だから、伐採するのは家族がいなくなるようで嫌だ、伐採するなら私が死んでからにしてくれ」と言われました。
なるほど、高齢者にとって庭木はペットなんだなぁという事に気づかされました。
自分にとっては大したことがないように思えるものでも、相手にとっては家族同様の大切なものだということがあり得るのです。
このことも復縁に役立ちそうな真理ですよね。
木を枯らすことができないとなると、やはり定期的にチェックしていくしかありません。
ほぼ完全に問題が解決したように見えても、
つまり復縁に成功したとしても、
安心してはいけないということです。
復縁に成功した後も、自分磨きを続け、性格改善を続けていかなければ、また問題が再発する可能性は非常に高いということです。
今回の排水詰まり抜き作業から、私も復縁や恋愛に関するたくさんの真理を改めて再確認することができました。
皆さんの復縁活動のお役に立つことができれば幸いです!